生薬と養生の豆知識


こんにちは
福岡県の北九州にある、漢方相談専門店の漢方つむぎ堂です。
今年の夏も暑く長く続きましたが、急に気温が下がりました。
この気候の変化に普段は感じない不調を感じている方も多いように感じます。
気温が下がってきたこれからの季節にも備えていきたいですね。

漢方薬も薬膳も継続が大切。ですが忙しい時や疲れているときは、つい楽な食事になりがちな方も多いのではないでしょうか?
薬膳は疲れやだるさで体が落ち込んでいるときこそ取り入れていきたいもの。
薬味であればちょっと足すことで簡単に取り入れていけます。

薬膳における薬味は、料理の味を引き立てるだけでなく、食材が持つ効果を高めたり、バランスを整えたりする役割も担っています。

薬膳における薬味の役割

食材にはそれぞれ「寒・涼・平・温・熱」といった性質があり、それらを調整する働きがあります。 冷えやすい性質を持つ食材に、ねぎや生姜をたすことで寒熱のバランスをとることができます。
また、しそやニンニクなどの独特の香りは食欲を増してくれたり、心を落ち着かせたり、リフレッシュさせて気持ちを安定させる作用もあると言われています。
大根おろしのように、含まれている酵素が消化を助け、胃もたれを防いでくれたり、みょうがや生姜は解毒をしてくれたりと、薬膳における薬味は様々な役割を持っています。

これからの時期、薬味を取り入れていくことで、寒さに負けない体を作っていきましょう。

薬味の活用例

しょうが

おろして: 刺身の薬味や冷奴、みそ汁、鶏肉のから揚げの下味、生姜湯やココアにも
刻んで: 納豆や素麺、うどん、生姜焼き
千切りにして: 魚の煮付けに加えて臭み消し

みょうが

千切りにして: 素麺、冷奴、味噌汁の具
刻んで: 薬味ミックスの材料として、和え物や炒め物

大葉(青じそ)

千切りにして: そうめんや冷奴
刻んで: 納豆、揚げ物の衣
葉のまま: 刺身のつまや天ぷらの材料

ねぎ

小口切りにして: 蕎麦、うどん、味噌汁、ラーメンなどの麺類や汁物、煮物
刻んで: 納豆や冷奴、丼もの、炒め物

大根おろし

和風ハンバーグ、焼き魚、天ぷらのつゆ

柚子こしょう

鍋料理や炒め物

七味唐辛子

蕎麦、うどん、豚汁などに

薬味は単体で使うだけでなく、いくつか組み合わせて使用することで、体に良い効果を組み合わせることができます。
この機会に、普段使わない薬味に挑戦してみて、冬も元気に乗り越えていきましょう!

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