漢方とは

東洋医学は人の身体を全体的にとらえる「バランスと調和の世界」

西洋医学は、人間の身体を細分化して、専門的に研究します。
目でみて、これがこういうふうに効くのだなということがわかる、具体的でしかもミクロの世界です。
それに対して、東洋医学は人間の身体を、細分化せずに「ひとつの身体」としてとらえるので、とても漠然としていて抽象的です。マクロの世界です。例えていうと、西洋医学の場合は、木を見て森を見ずといえるでしょう。人間の身体には、目、鼻、口、胃、肝臓、腎臓などの器官がありますが、それらをすべて部品としてとらえ、悪いところを治せばよいと考えます。
それに対して東洋医学は、森を見るけれど木のことはわからないという立場をとります。
人間は一つの身体として生きていて、すべてシステムとして動いているのだと考えます。
だから、体の一部が悪くなれば、そこを良くするためにシステム全体を改善しようとします。



ニキビの場合でいうと、西洋医学の考え方では、菌が原因なのだから抗菌剤、もしくは枯らすための硫黄入りのローションなど使います。一方、東洋医学の場合は、バランスと調和をみながら、まずはその人のニキビの原因を探ります。その原因は人によって違いますから、例えば血液の循環が悪いためにおこったなら、冷えた身体を温めてあげればいいのだと考えるのです。
それが、漢方薬の得意とする体質改善です。そして、ニキビで漢方を飲んでいた方が、結果的にニキビだけでなく生理痛が良くなったり便秘が治ったりします。その人が病気になった原因を探り、その原因を解決するために漢方を使い、予想外のことまで改善できる、それが体質改善であり、漢方の真骨頂でもあります。