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第15回 『貧血について』

愛宕店 黒岩

こんにちは、愛宕店の黒岩です。今回は、貧血について説明をさせていただきます。

貧血は、特に女性に多く見られる症状ですが、とても身近な病気で、なかなか治りにくいとも言われます。日ごろの食事のポイントもご紹介します。


貧血のことを正しく知ってください

● 『貧血とは?』
血液には、赤血球、白血球、血小板、血漿などの成分が含まれていますが、そのなかでも赤血球が少なくなった状態を貧血といいます。赤血球には酸素を運ぶ働きがあるため、減少するとその機能が低下してしまい、倦怠感や疲れやすさ、動悸や息切れ、めまい、立ちくらみが起こり、重度になると心不全にまで陥ってしまいます。

● 『貧血の原因』

貧血の原因は、大きく以下の3つに分けられます。


出血による赤血球の喪失 外傷、消化管出血など、血液が失われることにより起こる。特に女性では月経があるため貧血が起こりやすい。
赤血球破壊の亢進 溶血により赤血球が破壊される。赤血球の寿命が通常(約121日)より短く、破壊されてしまうことを溶血という。
赤血球産生の障害 造血に必要な栄養素の不足や造血する機能の障害。赤血球の産生に必要な鉄、ビタミンB13、葉酸などが不足すると血液が造られず、貧血になってしまう。また、血液をつくる骨髄に異常が生じることによっても起こる。

骨髄の異常の原因には、再生不良性貧血、白血病、悪性腫瘍などがあります。

貧血の治療はどうすればいい?
貧血はさまざまな種類があるため、治療をするときには原因を調べる必要があります。単に鉄分を摂れば良いというわけではなく、まずは診断を行ってから治療しましょう。


● 『起りやすい貧血』

貧血の中でも、最も多いと言われているのが鉄欠乏性貧血とよばれるもので、貧血患者の90%以上を占めています。鉄の摂取不足、鉄の需要の亢進、鉄の喪失によって発症します。

● 『鉄欠乏性貧血はどうやっておこる?』

鉄の欠乏の原因には、
・極端な偏食やダイエット、胃腸障害により鉄の摂取量が不足する
・成長期・発育期、妊娠期に鉄の需要が増え、摂取量ではおいつかない
・生理出血、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、癌、痔等の消化管の出血、外傷による出血により鉄を喪失
などがあります。



鉄欠乏性貧血の食事療法

鉄分はどのくらい摂ればいい?
  • 鉄分は一日成人男性で7.5mg、女性で10.5mg摂ったほうがよいといわれています。女性の方が量が多いのは、月経により出血するためです。また、成長期、妊娠期、授乳期には鉄の需要がさらに増えます。

食事からどうやって摂ればいい?
  • 一日に必要な量を摂るには、鉄を多く含む食品を積極的に摂る必要があります。
    ※五訂日本食品標準成分表参照

鉄の吸収を良くするために…
  • 食品中の鉄分には二つの種類があり、動物性の食品に多く含まれるヘム鉄、植物性の食品に多く含まれる非ヘム鉄に分けられます。非ヘム鉄よりヘム鉄のほうが吸収率がよく、鉄分を補給するならヘム鉄のほうが効率が良いとされています。吸収率はかなりの差がありますが、非ヘム鉄も食べ合わせ方しだいで吸収率をアップさせることが可能です。

  • 鉄分吸収に影響する他の栄養素
    吸収促進→ビタミンC、肉・魚類
    吸収抑制→フィチン酸(穀類、豆類)、タンニン(お茶)、大豆たんぱく質、食物繊維など
  • 鉄分をしっかり補給するためには、これらのことも考えながら食事に気をつけることが大切です。食事では鉄吸収を促してくれるものと併せ、吸収を妨げるものを併せないようこころがけるのもよいでしょう。


貧血に関わる他の栄養素
  • 鉄欠乏性貧血においても、鉄だけではなく他の栄養素にも気をつけながら食事をするのが望ましいです。

アサリとほうれん草のクリームパスタ

参考文献
・Nブックス臨床栄養学
 編著者:山元 寅男 著者:里和スミヱ、田近正洋、因正信、津田博子、森将晏、横越浩

・エッセンシャル 臨床栄養学 第3版
 編著者:佐藤和人、本間健、小松龍史、新村文男、松月弘恵

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